さくらの本棚
感想

SNSで話題になってたから気になって手に取ってみました。『三日間の幸福』の著者ということで期待値も高かったんですけど、正直なところ微妙でした。 架空の記憶と現実が絡み合うストーリー設定は面白いし、読み始めは引き込まれるんです。でも進んでいくにつれて、何か物語として散漫な感じがしてきちゃって。主人公の戸惑いや葛藤は伝わってくるんですけど、それが僕たちの心にどう響くべきなのか、ぼやけちゃってる気がします。 恋の物語として見ると、出会う前から続いていて始まる前に終わってるという設定は詩的で素敵だと思うんですが、実際に読むと感情移入するまでに距離がある感じ。もう少し登場人物の内面が深掘りされてたら良かったのかなって思います。 短編集みたいなテンポ感が好きな人には合うかもしれませんが、私は長編でじっくり世界に浸りたいタイプなので、物足りなさが残りました。つまりのところ、まあ普通、という感じです。

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