東野圭吾の新シリーズということで、期待値高めで手に取りました。正解でした! 舞台がホテルというのが新鮮で、日常生活では立ち入ることのない世界の奥深さを垣間見るだけでも楽しい。そこに連続殺人という緊迫感が加わって、ページをめくる手が止まりません。 何がいいって、登場人物たちがみんな魅力的なんです。潜入捜査に当たる警察と、ホテルスタッフ、そして宿泊客たちが複雑に絡み合う様子が実に巧み。犯人は誰なのか、次の犯行はいつなのか、と先の展開が気になって、通勤電車の中でもついつい続きが読みたくなってしまいました。 仕事で疲れた日も、このホテルの世界に浸っていると、気分転換になるんですよね。ミステリでありながらも、登場人物たちの人間味や、ホテルという舞台の優雅さも感じられて、一粒で二度おいしい感じです。新シリーズとのことなので、続きが出るのが楽しみ。忙しい大人こそ読む価値ありの一冊です。