ひなたの本棚
松岡まどか、起業します

松岡まどか、起業します

安野 貴博 早川書房 2026年2月10日

最初のタイトルだけで思わず手に取ってしまいました。内定取消という衝撃的なスタートから始まるストーリーって、本当にドラマチックですよね。 著者の松岡まどかさんが、実際に起業して10億円企業を作った経験を基にしているということで、単なるフィクションではなく、生きた現場の話として読めるのが最高です。AIを活用した経営戦略の話も出てきますが、難しすぎず、むしろ新時代のビジネスってこんな感じなんだ、という発見がありました。 会社員として働いている身としては、「崖っぷち」という状況から這い上がろうとする主人公の姿勢に、何度も励まされました。失敗もあるし、葛藤もある。でもそれがリアルで、だからこそ応援したくなる。エッセイと小説が混在したような読み心地も、38歳の大人だからこそ心地よく感じられた気がします。 通勤時間にさっと読めるサイズ感も好ポイント。仕事の息抜きに、そして時には仕事人生の再考のきっかけに。こういう本、もっと増えてほしいなって思いました。