話題の『ファクトフルネス』をようやく読み終えました。これだけ評判が高い本なので、相当な期待を持って手に取ったのですが、正直なところ「あ、そっか」という印象に落ち着いてしまいました。 著者が提唱する10のインスティンクト(本能)を認識することで、世界を正しく見つめることができるという主張は理にかなっています。私たちがいかに偏った認識で物事を判断しているかという指摘は有益ですし、具体的なデータと事例が豊富に示されているのも良い点です。 ただ、全体として「世界はより良くなっている」というメッセージが一貫しており、若干の楽観主義が感じられます。主婦として日々の生活に直結する部分での教訓が少なく、むしろマクロな世界観の修正に重きが置かれているように思いました。 訳文はこなれていて読みやすく、構成も丁寧です。内容自体も間違っていません。ただし、この評価の高さに対しては、個人的には「なるほど、そうなんだ」どまりで、自分の思考や行動を大きく変えるほどの衝撃は受けませんでした。良い本ですが、自分にとって必読かと言われると、それほどではないというのが正直な感想です。