洋子の本棚
感想

世の中の理不尽さに何度もモヤモヤしていた私にとって、この本は一つの答えを提示してくれました。著者が東京拘置所での過酷な体験を通じて辿り着いた人間観が、これほどまで腑に落ちるとは思いませんでした。 正義感を持つことは大切ですが、それだけでは世間の不条理に立ち向かえないという指摘は耳が痛い。主婦生活の中でも、ご近所付き合いや子育てのルールなど、理不尽に感じることは少なくありません。けれど著者の視点を借りれば、そうした葛藤も人間の本質を理解する過程として受け止められるようになります。 新書という手軽なフォーマットながら、人間心理の奥深さが丁寧に描かれています。極限状態での著者の観察眼の鋭さと、膨大な読書経験から導き出された論理に説得力があります。もちろん全てに同意するわけではありませんが、固定観念をほぐし、人間関係や人生設計を柔軟に考え直すきっかけになりました。日々のストレスを少し手放したいと感じている方には、特におすすめです。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ