正直なところ、この本を手にしたとき、かなり迷いました。「体験型文学」という言葉だけではよくわからず、実際のレビューをじっくり読んで確認してからの購入です。 でも、開けてみて本当に良かった。封筒を一つひとつ開けていく体験は、想像以上に特別でした。実際に手で触れ、折りたたまれた手紙を広げていく。その行為そのものが物語の一部になっているんですね。 詩を書く少年と先生のやりとりを追っていると、自分までが二人の関係に引き込まれていきます。ヨルシカのファンということもありますが、n-bunaさんの文章センスは本当に素敵。会話や手紙の表現から、二人の心情がじわじわと伝わってくるのです。 子育ての合間に少しずつ読んでいましたが、生活の中での「休息」になりました。既存の小説とは違う、新しい読書体験ができたことに感謝しています。もし迷っている方がいたら、レビューを参考にしながらも、ぜひ自分の手で確かめてみてください。損はないと思いますよ。