感想
最近の流行りものをと思って手に取った一冊です。この類のファンタジー小説は、昨今の若者向けとでも申しましょうか、なろう系と呼ばれる作品から書籍化されたものですね。 読んでみると、次女が主人公という珍しい設定で、姉妹間のいざこざを避けながら自分の道を切り開こうとする姿勢は悪くない。冒険者ギルドで働きながら家を出るための資金を貯めるという現実的な目標も親近感が持てます。昔の小説とは違う、若い世代の価値観がよく表れているのだと感じました。 ただ申し上げると、お話としては目新しさにやや欠けるというのが正直な感想です。王子たちが主人公に好意を寄せるくだりも、ありがちな展開と言えばそれまで。加筆されたとのことですが、もう少し深みがあってもよろしかったのではないかと。 まあ、退屈しのぎにはなりました。話題の作品を確認しておくという意味では読む価値はあるでしょう。若い読者向けとしては楽しい作品かもしれませんね。