妖怪学校シリーズもついに20巻。長く続いているだけあって、今巻の構成の上手さには改めて感心させられます。 裏山での国語の授業という日常的なシーンから、鳥居をくぐった瞬間に別世界へ—このあたりの世界観の切り替わりが実に効果的です。狐街という新舞台の導入も、単なる背景変更ではなく、ストーリー展開に緊張感をもたらしていますね。 印象的だったのは、主人公が予想外の状況に追い込まれていく過程です。日頃の学園ドラマから一転、孤立無援の状況に陥るという構図は、20巻目にして新鮮な緊迫感を生み出しています。キャラクターたちがそれぞれどう動くのか、その変化が見どころになっていて、長編漫画としての熟成度を感じさせます。 画風も相変わらず丁寧で、霧に包まれた山から街へと移行していく描写の描き込みも素晴らしい。オフィスで疲れた目で読むにはちょうど良い、でも侮れないストーリー展開。次の展開が気になるところです。