無名な荷物持ちから始まった男の成り上がり物語、ついに完結。第4巻にして最終巻となりますが、本当に面白かったです。 これまでのシリーズを通じて積み重ねられた設定がしっかり活かされていて、いい意味で予想を裏切られました。領地経営という現実的な課題から、世界規模の陰謀まで、スケールが自然に拡がっていく構成が見事です。 クロードというキャラクターの成長が素晴らしいんですよね。最初は本当に地味な立場だったのに、彼の着実な努力と「万能者」という設定が活かされて、最後まで説得力を保っていた。周囲の仲間たちのキャラも立っていて、バカンスのシーンでは本当に楽しい雰囲気が伝わってきました。 最終巻ということで、終わり方も綺麗にまとまっていると思います。伏線の回収、クライマックス、そしてエピローグ……すべてが最後のあたりで繋がっていく快感がありました。 新社会人としていろいろ大変な時期ですが、こういった成り上がり物語を読むと、前に進もうという気になります。ライトノベルとして上質な一作。強くおすすめします。