一郎の本棚
絵本スペシャル 3月

絵本スペシャル 3月

宮崎 哲弥 / ヤマザキマリ / サヘル・ローズ / 若松 英輔 NHK出版 2026年2月24日

新社会人になって、子どもの頃に読んだ絵本をもう一度手に取りたくなり、このシリーズを選びました。正直なところ、「絵本の解説本」という選択肢は最初迷いましたが、購入して良かったです。 『100万回生きたねこ』『だれのせい?』など、懐かしい作品が新しい視点で語られています。特に印象的だったのは、各回で異なるゲスト講師が登場し、同じ絵本でも全く違う読み方ができるという点。宮崎哲弥さんの「生きるということの根源に潜む苦悩」というテーマは、働き始めた今だからこそ深く響きました。 仕事の疲れで帰宅した夜、この本を開くと、子ども向けの物語に隠された人生の本質について考えさせられます。決して難しい理論書ではなく、エッセイとしても読みやすい。社会人としての葛藤や迷いを感じている方には、特におすすめしたいです。 ただ、ボリュームがやや少なめなので、もっと多くの作品が取り上げられていたら、さらに満足度が高かったかもしれません。それでも、大人が改めて向き合う価値のある一冊だと思います。