みくの本棚
不死の島へ

不死の島へ

クリストファー・プリースト / 古沢 嘉通 東京創元社 2026年2月27日

最近、話題になっていたこの本をようやく読み終えました。正直、難しいなあと感じながらも、最後まで引き込まれてしまいました。 物語の世界観がとても独特で、現実と虚構が混在するようなその雰囲気がたまりません。著者のプリースト自身が述べているように、この作品は彼の創作活動の根幹にあるものなんだろうと感じさせられます。 1976年の春にロンドンを去った男が、ある島々を舞台に繰り広げる話なのですが、その島がどこにあるのか、何なのか、という謎がずっと心に引っかかったままです。読み終わってもなお、あれはいったい何だったのだろうと考えさせられる。こういう余韻が残る小説は本当に好きです。 ページ数も多く、文章も複雑な部分がありますので、気軽には読めません。でも、そうした手応えのある読書体験こそが、今の時代には貴重なんだと思います。じっくり、腰を据えて読みたい一冊。年甲斐もなく、こんなに心を揺さぶられるなんて。やっぱり本って素晴らしいですね。