社内政治について学術的な切り口で解説した一冊。経営学の研究成果をベースにしているだけあって、印象操作や派閥争いといった組織内の現象を理論的に理解できるのは面白い。 教員の立場から見ると、学校の職員室でも同じような力学が働いていることに気づかされます。著者の言う通り、「政治力」って実は組織で生きていく上で無視できないスキルなんですね。 ただ、正直な感想としては、内容は参考になるものの、特に目新しさは感じませんでした。学術研究に基づいているぶん、理論寄りで実践的な具体例がもう少し欲しかった。自分の実務経験と照らし合わせると「まあ、そうだろうな」という納得度に留まった感じです。 ビジネスパーソン向けの実用書として読むなら、基礎知識を得るには十分。ただ、さらに応用的な戦略を求める人には物足りないかもしれません。気軽に読める内容ですが、強く推薦したいほどの一冊ではないというのが率直な評価です。