教員の視点からすると、この本は面白い。MBA程度の内容をたった12週間で学べるという触れ込みに最初は半信半疑でしたが、読んでみると意外と実用的でした。 著者が「数字」と「人」という2つのコアスキルに絞ったアプローチは潔い。学校現場でも予算管理や人間関係構築は重要なのですが、この本の考え方は確かに応用できそうです。特に「数字」の部分は、財務的思考の欠如がいかに組織の停滞を招くかを改めて気づかせてくれました。 ただ、ビジネス向けに特化していることは確か。教育現場への直接的な応用例はあまり出てこないので、その点は物足りなさが残ります。また、具体例がもう少し詳しければ、より理解が深まったなという感じ。 それでも、気軽に読めるレベルで現代的なビジネス感覚を学べるという点では、実務家向けの入門書として優秀だと思います。MBA的な思考を急ぎ足で身につけたい忙しい大人には、確実に価値がある一冊です。