りくの本棚
感想

話題のハードSFということで手に取ってみたのですが、予想を上回る面白さでした。月面での謎の死体発見から始まる壮大なミステリー。科学的なリアリティを保ちながら、人類の起源という根本的な問いに迫っていく構成が秀逸です。 ホーガンの描写は実に丁寧で、宇宙開発の技術的な側面から心理描写まで、バランスよく織り交ぜられています。新社会人として仕事に追われる毎日ですが、この本を読んでいる間は思考がぐっと引き上げられるような感覚を覚えました。 若干ページ数が多く、序盤は情報量が多いと感じるかもしれませんが、その投資は確実に報われます。最後まで読み切ると、各エピソードが見事に繋がる快感。古典的な名作と言われるのも納得です。 ハードSFが好きな方はもちろん、壮大なストーリーテリングを求める人にもおすすめできる一冊。新版化されたのを機に、改めて読む価値は十分にあります。

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