『へっぽこ膝栗毛』シリーズ、第五巻まで来ました。もう完全にこの作品の虜です。 主人公・新兵衛たちが京都にようやくたどり着いて、さらに思わぬ展開が待っているというこの巻。相変わらずの緩くて温かい人間関係の描き方が素晴らしい。仕事で疲れた日の帰宅後、ほっと一息つける本です。 何が好きかって、登場人物たちがみんな愛おしいんですよ。完璧な人間なんて一人もいなくて、みんなどこか抜けていたり、優しかったり、泣き虫だったり。そういう「人間らしさ」がね。55年生きてきた身としては、そういう描き方がたまりません。 時代小説でありながら、現代を生きる私たちにもじんわり響く「人と人の繋がり」の大切さが描かれている。会社での人間関係に疲れた時、こういう本を読むと、もう一度頑張ろうかなって思えます。 続きが早く読みたいです。話題の本として選んだシリーズでしたが、本当に手放しで人におすすめできる傑作だと思います。