三浦の本棚
撃ち抜くみたいに着飾って 志賀玲太フォトエッセイ

撃ち抜くみたいに着飾って 志賀玲太フォトエッセイ

志賀 玲太 KADOKAWA 2026年1月26日

最初は少し躊躇しながら手に取った本でしたが、読み進めるにつれ、その率直さと誠実さに引き込まれてしまいました。 QuizKnockの志賀玲太という知名度のある人物が、ここまで個人的な葛藤や願いを言語化することの勇気に感銘を受けます。「当たり前のことができないことの苦しさ」という一行で、胸が締め付けられる思いがしました。誰もが何らかのコンプレックスを抱えているはずなのに、それを堂々と語る人は少ない。そこにこの作品の価値があると感じます。 フォトエッセイという形式も効果的です。文章だけでなく、実際の装いの変化を視覚的に追えることで、より説得力を持つ物語になっています。また、Neruとの対談も興味深く、異なる視点からのアプローチが作品に深みを加えている。 気になる点としては、短編の集合体ということもあり、章によって濃淡があるように感じた部分もあります。しかし、その集合体だからこその多角的な視点は、むしろ長所と言えるかもしれません。 本を閉じた後、「自分らしさを大切にすること」の重要性をあらためて考えさせられました。仕事で疲れた日々の中での、良い思考の整理になりました。