ケインズの全集を手に取るのは、正直なところ相当な覚悟が必要でした。経済学の古典であることは知っていましたが、本当に仕事に役立つのか、途中で挫折しないか、そうした不安もありました。 しかし、読み始めてみると、その心配は杞憂でした。第7巻は、ケインズの思考がどのように形成されてきたのか、そして現代経済の問題をどう捉えるべきかを学ぶうえで、実に示唆に富んでいます。経済政策の意思決定に関わる身として、歴史的な文脈から理論を理解することの重要性を改めて認識させられました。 翻訳も丁寧で、原著の複雑な論理構造が比較的スムーズに頭に入ってきます。一章ごとに明確な主張があるため、仕事の合間に読み進められるのも助かりました。 年代ものの古典ではありますが、今だからこそ読む価値がある一冊です。同じ立場のビジネスパーソンには、ぜひ手に取っていただきたい。