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若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 3 北鎌倉ことりや茶話

若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 3 北鎌倉ことりや茶話

小湊 悠貴 / moko 集英社 2026年2月19日

このシリーズ、もう3巻目なんですね。毎回楽しみにしていますが、今回も期待を裏切りませんでした。 北鎌倉の和菓子屋を舞台にした物語なんですが、単なるグルメ小説ではなくて、そこに関わる人たちの人間関係や心の動きが丁寧に描かれているところが好きです。主人公の一成と都の関係も少しずつ進展していて、そのほのかな感覚が心地よい。 今回は兄が登場するということで、これまで謎だった部分が少し明かされるのかなと読んでいてワクワクしました。紫陽花の季節の北鎌倉という舞台設定も素敵で、読んでいるだけで爽やかな空気を感じます。 忙しい仕事から帰ってきた時に、このような優しい物語でほっと一息つくことができるのって、本当に大事だなと思います。仕事のストレスで疲れた心を癒してくれる、そんな1冊です。次巻も早く読みたいな。