全4巻を通してついに完結したマザー・グース、最終巻まで楽しみました。若い頃は子どもの寝かしつけで読んだことがありますが、改めて大人になって読むと、また違った味わいがありますね。 この訳者の軽妙絶妙という表現、まさにその通り。ナンセンスで奇怪奇想天外な内容なのに、どこか温かみがあって、ついにっこり笑ってしまう。自営業で毎日気ぜわしく過ごしていても、こういう気軽に楽しめる一編一編が、ちょうど良い息抜きになります。 特に嬉しいのが、巻末に楽譜がついていることです。昔の歌も思い出しながら、孫たちに歌って聞かせるのも良さそう。全4巻の総索引もあるので、全体を見直すのに便利ですね。 イギリスの文化的な財産と言われるだけあって、奥深さがありながらも気軽に読める。文庫本というのもちょうど良いサイズで、電車の中でもポケットに入れて持ち歩ける。人生経験が増えてからこそ味わえる、優しくて楽しい本だと思います。