FORTRAN77とFortran90
出版社:森北出版
出版年月日:1994/01/01
森北出版 | 1994/01/01
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みんなの感想
90年代のプログラミング技術書として、今読むと時代を感じますが、それでもなお価値のあるテキストだと思います。 FORTRAN77からFortran90への移行期を扱った本書の最大の強みは、言語仕様の進化を体系的に整理している点です。古い規格の制限を理解した上で、新しい機能がなぜ導入されたのか、どう活用すべきかが明確に説明されている。エンジニアとして、言語の背景にある設計思想を知ることは、実装力を高める上で本当に重要です。 初心者向けとしても上級者向けとしても機能するバランスの取れた構成で、プログラム例も実践的。ただし、現在のモダンなプログラミング言語と比較すると、構文の冗長性やデバッグの難しさを痛感させられます。それがむしろ、現代の言語設計がいかに進化したかを理解する教材として機能していますね。 科学計算やシミュレーション領域で今なお使用されているFORTRANの基礎を押さえるなら、この一冊で十分な知識が得られます。技術史的な価値も含め、確実な学習書です。