吉祥寺の朝日奈くん

吉祥寺の朝日奈くん

中田永一

出版社:祥伝社 出版年月日:2009/12/01

祥伝社 | 2009/12/01

5.00
本棚登録:1人

みんなの感想

感想

・交換日記はじめました! 圭太と和泉遥の交換日記。 二人だけの秘密だったはずなのだがいろんな人の手に渡って・・・ 語り手がどんどん変わっていく。 まるで知らない人の手に渡ったかと思うと また戻ってきたり、結局話はどこへ向かうんだ?と思っていたら なるほどね、 って感じで面白く読めました。 構成がうまいわ。 ・ラクガキをめぐる冒険 実家で見つけた油性マーカー「マッキー」 千春は五年前の高校二年生の時の同級生、遠山慎之介に連絡を 取ろうとするが同級生たちは彼の居所を知らない。 ようやく見つけた 彼に会いにいく千春。 あの日、学校で起きたラクガキ事件。 なぜ、千春は5年もたってから彼に会いに行こうとしたのか? ちょっと学園ミステリーな感じなのも面白かったです。 ・三角系はこわさないでおく ツトムと廉太郎、そして小山内さん。 何でも出来て女子にモテモテのツトム しかしそんなツトムが好きになったのは小山内さん。 そして廉太郎も・・・ 高校生たちの微妙な三角関係のバランスがもどかしいやら なんやらかんやら( ´▽`) 心がちょっと疼きます ・うるさいおなか 私はハラナリスト 異常なほどお腹がよく鳴る主人公、高山さん いつもぐーピタ!を常備してお腹が鳴らないように 気をつけている消極的な私の前に現れたのは茶色い髪の春日井くん 春日井くんは恐ろしい程耳がよくて・・・ おとなしく目立たぬように生きてる高山さんだけど 結構、春日井くんには言いたいこと言ってたりして(笑) ハラナリストってネーミングに笑えた。 ・吉祥寺の朝比奈くん 上から読んでも下から読んでもヤマダマヤ。 喫茶店で働く彼女と親しくなった朝比奈くんだけれど 彼女は子持ちの主婦。 役者になる夢を諦めた朝比奈くんと人妻の山田真野が メールをしたり吉祥寺の街で出会ったり。 少しづつ距離が近づいていく恋愛小説なのかと思いきや・・・ そこはえっ?と驚く仕掛けがあったりで。 でもね、なんとなく読んでいてなんなんだろ? この引っかかる感じ? とはちらっと頭の端の方で感じたんだけどね、すぐに さらーーーっと 忘れてしまって読みすすめていた次第。 だもんで少々びっくりしたりの展開でありました。 面白かったです。 5篇とも恋愛小説なんだけれど捻りが効いてる。 甘甘すぎないけど青春らしさやドキドキ感があって ドロドロしてないけどちょっと切ない、そんな感じの恋愛小説。 かなりのお気に入りです。

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