みんなの感想
長江、熊井、夏美の三人は大学時代からの 飲み仲間だ。 機会があれば長江のワンルームマンションに 集まって飲んでいる。 ただいつも3人だと進歩もないので誰かが 友達をゲストとして連れてくるのがここ最近の 習わしになっている。 美味しいお酒と酒の肴を前に日常のちょっとした 出来事の中から推理を巡らせていくお話。 では、まずは第一話目の 「Rのつく月には気をつけよう」 この日は生牡蠣を肴にシングルモルトウイスキーを楽しんだ3人とゲスト。 「Rのつく月」ってなんの事かと思えば 12ヶ月を英語表記すると9月から4月までの 綴りには「R」が入っている。 確かに昔から夏ガキは気をつけろって言われてたね。 その生牡蠣をめぐってのちょっとした恋愛ネタ。 そんな感じで毎回ゲストに関する推理ごっこが 始まるわけだ。 酒と肴は、この他にも 砕いたチキンラーメンとビールであったり チーズフォンデュとシャルドネ。 豚の角煮と泡盛 炒った銀杏と塩に静岡の純米酒 そば粉のパンケーキとブランデー スモークサーモンにシャンパン といった組み合わせ。 いまひとつお酒に詳しくないし酒の味も よく知らないのでこの組み合わせが最高なのか どうかは分からないがなんだか美味しそうな気がする。 ミステリーとしてはよくある日常のなかの ちょっとした謎とき それはなんていうかあなたの想像ですよね? トリックとは?? ってちょっと思ったりもするのだが軽く読めて私は好きだった ただ、とりあえず理屈っぽい(笑) そこらへんの会話に好き嫌いはあるかもしれない。 私は気にならなかったし3人の関係性にとても 好感が持てた。 最後にはアッ!なるほど・・・ 微笑ましくてニヨニヨしてしまう。 楽しかった。
最近登録された他の本の感想
2026年08月23日
まず思ったのがこれ。 人の握ったおにぎり、食べられない人増えてるよね。 この作品って、まさにそういう 他人への信頼が揺らいでる世界の話だと思う。 紗里と水田。 この2人の関係もかなり歪。 でも「好き」という気持ちだけはちゃんと本物で。 ちゃんと好きなのに、普通の形にはならない。 だからこそ、いつか報われてほしいなと思ってしまう。 中心は冬真と時枝くん。 あと個人的にめちゃくちゃ印象に 残ったのがサイコさん。 高下駄履いて、自分のスタイルを貫く人。 一見クセ強いのに 言ってることはすごくまっとう。 『子供に大人の代わりをさせちゃいけない』 これ、刺さった。 誰かにとって嫌な人でも 別の誰かにとっては大切な人。 当事者にならないと わからないことばかり。 「普通」って ほんとに当てにならない。 登場人物たちはみんな なかなかしんどい状況にいて 痛々しささえ感じる場面もあるけれど 不思議と悲壮感はない。 小さかった世界が 誰かと共有することで広がっていく。 愛の形もそれぞれ 生きづらさを抱えた人たちが 自分の在り方を 少しずつ確認していく物語。 「しんどいけど生きていくしかないよね」 じゃなくて 「しんどいけど、誰かがちょっと隣にいる感じ」 そんなことを思った読後感 世界は思ってるより優しくない でも、思ってるより閉じてない
2026年08月23日
たまちゃんが子供だった昭和の終わり頃の時代 家族や商店街の人たちとの思い出を ゆるく語っていくエッセイだ 悩んだ時に背中を押してくれる大人がいるって 本当にすごいことなんだと思う この家族の空気が たまちゃんの土台なんだろうなと感じた このエッセイに出てくる人たちは みんなどこか滑稽で それでいて愛おしい キャラが濃いわけですよ 近所の大人たちに囲まれて育つ子供時代 ちゃんと子供として過ごせた時間がある 役を演じるうえで 市井の人が好きだと いう話が出てくる どこにでもある会話 特別な人じゃなくて どこかにいそうな人 文章はとてもシンプル 120ページくらいで すぐに読める ただ 人がいて 生活があって 思い出がある それだけ でもなんだか それがいい
2026年08月23日
「孤独」に憧れる小学3年生の渦原琴子、通称「こっこ」 しかし彼女の家は大家族、三つ子の姉に父と母、祖父に祖母。 「孤独」とは対局にあるような環境なのだ。 変わった人のオンパレードだ。 人と違うことに並々ならぬ憧れを抱いているこっこ。 平凡な姉もちょっとおバカな父と母もこっこの琴線には触れないのだが 唯一祖父だけは一目置いている。 学校ではベトナム人で難民のグックンに憧れ、吃音が激しい幼馴染の ぼっさんに尊敬の目を向け、朴くんの不整脈にも 香田めぐみの「ものもらい」にも憧れる。 ものすごいパワーと生命力の強さを感じるこっこ。 ストーリーは日常の中で起きるちょっとした出来事の範囲を 超えないのだけれど、こっこはもちろんのこと、ノートの表紙に 描かれた蟻を見て刺繍したい!と熱烈に思う手芸部に 属する姉やその部長も可笑しすぎて大好きになる。 こっこの毒舌ぶりも笑える。 しかし、家族から溺愛されすぎると逆に孤独を求める ものなのか? そういえばうちの末娘も毎日毎日 かまいまくられて辟易していたな。(笑)
2026年08月23日
夜だけ開くカフェ マカン・マラン インドネシア語でマカンは食事 マランは夜 名前からしてもう惹かれる 扉の向こうはアジアの隠れ家 ショッキングピンクのウィッグのドラァグクイーン シャール(御厨清澄) 設定が強くて最高 大好きなシリーズです 「友達」に期待して傷つく希実 環境が変われば人生も変わる そう思いたくなる気持ち わかりすぎる でもシャールは言う どこへ行っても行き違いはなくならない 期待は甘えに変わることがある 甘えたいよね でも自分の機嫌は自分でとる それが大人 炎上する若い料理人の話も刺さる 儲けは信頼あってこそ 人間関係も同じ 派手さより安心できる場所が大事 損得抜きで笑える場所 それって贅沢 欲しいなら作るしかないのかも 更紗の章では成功の意味を考える タワマン最上階でも満たされるとは限らない 人は自分の人生の王様 重いけど だから自由 この物語は答えをくれない ただ静かに問いかける 「あなたはどう生きる?」 だから今日は少し自分を甘やかす 春菊とわかめとクルミの生姜オイルあえ 白味噌の味噌汁 風呂吹き大根 こんな夜があれば十分幸せ 近所にマカン・マラン 本気でできませんかね 通います 間違いなく常連になります むしろ皿洗いでもいいから雇ってほしい (笑)
2026年08月23日
アホすぎる日常は 実はとても繊細に守られていて 案外、世界平和に一番近いのかもしれない。 三浦しをん の日常はちょっとおかしい。 ピカチュウのぬいぐるみに話しかけ EXILE一族をこよなく愛して様子がおかしくなる。 いくらなんでもアホすぎるのに、なぜか愛おしい。この人どうかしてるでと思いながら 読み終える頃には妙に元気になっている。 特別なことは何も起きない。 それでも、笑って呆れて まあ、いっかと肩の力が抜ける。 騒がしい世の中で ピカチュウに話しかけている大人がいる。 それだけで、世界はまだ大丈夫な気がしてくる。 アホすぎる日常は 実はとても繊細に守られている。 案外それが 世界平和に一番近いのかもしれない。
2026年08月23日
お弁当のふたを開けたときって なんであんなにうれしかったんだろうね。 別に高級なものが入ってたわけでもないのに 考えてみれば、弁当って人に作ってもらうから 美味しいのであって、自分で作ったものを昼に 食べても、心が動くことは、正直あまりない 「誰かが作ってくれた」ってだけで もう半分くらい美味しいんだと思う。 料理の話は、全体的にうなずくことが多い 細かい調味料を指定してくるレシピ 若い頃はちゃんと量ってた気もするけど 最近は「量る」という行為そのものが ちょっと面倒。 ただね、 全部に「うんうん」とはならなかった 年齢の話も、さらっと出てきて それがまた妙に頭に残った。 女性の鬼門は七十五歳。 八十歳でバランスを崩して倒れて になると、立っていて倒れるらしい(笑) もう、倒れないためには 立つな、動くな という選択肢しか残されていないのか。 笑っていいのか ちょっと怖がるべきなのか 現実を突きつけてくる文章は 読みやすいのに妙にあとを引く
2026年08月23日
会社を辞めて貯金を切り崩しながら 暮らすキョウコ 人間関係で疲弊しながら働くのは 私も年を重ねるごとに無理になってきて いるので、そういったストレスのない キョウコの暮らしは羨ましい 私もゆったりと流れる時間の中で たいしたことは何事も起きない 生活を楽しめるといいけれど どうしたって老後の不安が頭をよぎる でもまぁ、誰だってどんな立場でいたって 少なからず不安はつきもの クマガイさんのいう 「たまーーに気にしてもいいけど 気に病んじゃダメ」って言葉を かみしめたい ラストには 折り合いの悪いおかあさんとの関係が この先どうなっていくのかドキドキ する展開が待っていて・・・
2026年08月23日
くも膜下出血で倒れてからしばらくして 認知症の症状が出てきた母の万津子 ある日テレビを見ていて突然 「私は東洋の魔女」とつぶやいた この東洋の魔女って言う言葉にひきつけられて 読み進めた感じがする 序盤はどうも退屈だったのだが 母の万津子の若い頃の話になると 俄然面白くなってきた バレー部で活動し休日は友達と 喫茶店や映画館に行って過ごす 万津子のささやかな青春時代からの 結婚生活、子育て 今とは違う時代のそれも地方の生活 万津子の人生が壮絶 1964年と現在の東京オリンピック 二つの時代のオリンピックを行き来しながら バレーボールを通じて母と息子、そして娘へと 繋がっていく家族の物語 いろいろ出来すぎなところはあるけれど いいんですよ、もうこれでいい! 懸命に子育てをしてきた万津子さんの 人生も報われた気がする
2026年08月23日
パンとスープとネコ日和シリーズの5冊目 あいかわらず大きな出来事も事件もおきない 前作がどこで終わっていたのかも覚えて いないけれど別にそれで何も困らない 今回もほっと肩の力をぬいて読める作品 になってました シマちゃんはシオちゃんと事実婚 結婚じゃなくて事実婚 夫婦漫才か?って笑ってしまうような シオちゃんとシマちゃん きっと2人の絶妙な距離感でこれからも 幸せに暮らしてくれるはず 何も変わらないような毎日の中にも 小さな変化はあって 自分の老いについて考えてしまう アキコにこのお店をずっと続けてほしいし 喫茶店のママにはまだまだ元気でいて もらいたい なんといってもお楽しみは へそ天状態で寝ている肉厚のどすこい兄弟 アキコが帰ってくると「どどどどーっ」と 音を立てて走ってくる どうみても突っ張り稽古にしかみえない この迫力(笑) 好き
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