僕らのご飯は明日で待ってる

僕らのご飯は明日で待ってる

瀬尾まいこ

出版社:幻冬舎 出版年月日:2012/04/01

幻冬舎 | 2012/04/01

3.00
本棚登録:1人

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感想

中学生の時に兄を亡くしてから誰とも交わらず 一人たそがれて高校時代を過ごしていた葉山亮太。 高校最後の体育祭で同じクラスの体育委員上村小春に声を かけられ誰もなり手のなかった米袋ジャンプという競技に 出ることになった。 学校では一人窓から外を眺めてたそがれているか人が死ぬ本 を読んでいるかの僕(葉山)に上村はいろいろと話しかけて来る。 葉山くんと上村さんの交流が始まる高校時代。 そして葉山くんは大学に進み、上村さんは短大に進む。 付き合いだした大学生のふたりの恋愛模様。 誰にでも優しくて心が広い葉山は大学に入ると周りから 『イエス』と呼ばれるようになる。 高校時代にはいつも一人でいたイエスだが大学では 友達もできたし、自分探しの旅に出かけ(といってもツアーだが) おばちゃんたちと仲良くなったり、バイトをしたり・・・ そして短大を卒業した上村は社会人となり、あれやこれや 言いながらも優しくてコミカルなふたりの関係がこのまま 続いていくのかと思いきや! なんだかとっても唐突な展開であったり、でもやっぱり そうなるよなー!なところに落ち着くのかと思えば、ええっ!! それ?そういう感じにしますか!! てな話になってたり、で、シンプルな文章やコミカルな会話の 割には結構テーマとしては重いものがあったり・・・ 高校時代の描写が良かったなー。 いつも一人でいた葉山くん、一人でいることが板についていたし 自分でもそれを特別に寂しいとも思っていなかった。 だけど行事の度にクラスの誰かが声をかけてくれた。 修学旅行や合唱祭、不思議なことに一人ではなかった。 気まずさや煩わしさはあるけれど、それが学校という場所なんだと思う。 学校には強制的なものや無神経なものがゴロゴロしている。 だけど、やわらかい場であることは確かだ。 なんかね、優しいなぁーと。 瀬尾さんの小説に出てくる男子ってどこか私のツボにはまることが多い。 ひとりでも生きていける、でも、あなたとだったらもっと楽しい! 切なかったり、辛いこともあるけれどお互いがお互いを救い合うことのできる二人。 優しい気持ちになれる本でした。

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