黒石

黒石

大沢在昌

出版社:光文社 出版年月日:2026/03/11

光文社 | 2026/03/11

4.00
本棚登録:3人

みんなの感想

「新宿鮫」シリーズは気軽に楽しめるミステリーとして重宝してるんですが、今作『黒石』も期待を裏切りませんでした。 シリーズ最高峰の敵キャラが登場するということで、どんな人物なのか興味津々で読み始めたんです。実際に読んでみると、単なる悪人ではなく、複雑な背景を持つ人物像が描かれていて、鮫島刑事との対立構図がとても魅力的。犯罪ネットワークの内部抗争と個人的な愛憎が絡み合い、物語がどう転ぶのか予測がつきません。 家事の合間に一気読みしてしまったほど、ページをめくる手が止まりませんでした。登場人物たちがそれぞれ複雑な事情を抱えていて、単純な善悪では割り切れない世界観がリアルです。 一つだけ、登場人物が多く、人物関係を追うのに少し手間取ったのが残念。でも、それもこのシリーズの魅力の一つかもしれません。シリーズファンなら絶対に満足できる一冊です。

「新宿鮫」シリーズ12作目。このシリーズは気軽に読める娯楽小説として楽しんできたけど、今作も期待通り面白かった! 犯罪ネットワークの幹部が次々と殺害される事件を追う鮫島警部と、謎の殺人者「黒石」の対立を描いたストーリー。このシリーズらしく、複雑に絡み合った人間関係と綿密な事件構成で、最後まで一気読みでした。 仕事で疲れた帰りの電車の中で読むには本当にピッタリ。テンポの良さと緊張感が絶妙で、数ページ読んだら「あ、もう降りちゃった」なんて何度も。登場人物たちが抱える愛憎や葛藤も、深すぎず浅すぎず、バランスが取れています。 強いて言えば、シリーズを重ねているので設定やキャラクターが既視感を持つ場面もありますが、そこは長く続いているシリーズの宿命かな。むしろ「黒石」というキャラクターの登場で、新しい緊張感が生まれていて、まだまだこのシリーズは続けられそう。次も読みたくなりました。