私たちの世代は

私たちの世代は

瀬尾まいこ

出版社:文藝春秋 出版年月日:2023/07/24

文藝春秋 | 2023/07/24

4.00
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感想

小学三年生になるころ、今までにない感染症が 流行し二人の少女、冴と小晴は不自由を余儀なくされる 母子家庭の冴は中学生になっていじめにあい、小晴は 休校あけに登校するきっかけを失って以来、引きこもりになってしまう。 それでも周囲の人々の助けもあり、やがて就職の 季節を迎えた ほんまになんだったんやろね、あの数年間 たくさんの方が亡くなってるしいろいろと 仕方なかった部分もあるけれど、子供たち かわいそうやったよね。 感染を拡大させてるのは若い人みたいな 風潮もあって本当に不自由な数年間を過ごさ なくてはならなかった。 冴(さえ)は夜の仕事をしている母親と暮らしている 母子家庭だったが母親からの愛情はたっぷり 受けて育っていた。 幼児教室で子供を教えている母親と暮らして いる心春(こはる) それぞれ別の小学校に通っていて小さいころの 2人に接点はないわけだけれど彼女たちが 小学生の時に感染症が広がったという設定 ちょっとしたことがきっかけで不登校になる二人 そんな彼女たちは就職面接で出会うのだ 瀬尾まいこさんって 学校での子供たちの人間関係とか いろんな家庭のなかで暮らしている子供を 描くのが本当にうまいですよね。 やっぱりそれはご本人が教師をしていた 経験からくるものなのかな。 この2人以外にもネグレクトされてる少年とか 引きこもり中でネットの中だけの友達 だった少女とかも出てきて、みんな いろんなものを抱えているわけですよ 何度も何度もこみあげてくるものが ありました。 どんなにひどい環境で育とうと 子供にはどうすることもできない 明日生きていけるかしかない。 もうね、みんな幸せになってよと 思いながら読みましたよ。 冴はもちろん、蒼葉くんにも とびきり幸せになってほしかったし 小晴は何かきっかけがあれば大丈夫と 思えたけれどカナカナは心配した。 家庭教師の樋口君もありがとう。 不自由でよくわからなかった時代だけど なんかね、悪いことばかりでもなかったかな っていうね、そんな中で出会ったことや 知ったこと、得たものもあって それがこれから未来の自分にとってかけがえの ないものだったりもするんですよ。 うん、どんな時代だってどんな時だって やっぱり子供は未来に向かっていてほしい そんな作者の願いも感じることができる お話でした。

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