エデン

エデン

近藤史恵

出版社:新潮社 出版年月日:2010/03/01

新潮社 | 2010/03/01

4.00
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みんなの感想

感想

前作から三年、日本を出てフランスのチームに入ったチカ(白石誓)は チームの一員としてロードレースの最高峰であるツール・ド・フランスに 出場することになった。 しかしスポンサーが撤退するという事態になりチカのチームは存続の 危機を迎える。 長く英雄不在のフランスではツールドフランスに対しての人々の関心が 薄れ、撤退する企業も多いのだ。 そんな中、敵対するチームに若きフランス人のエース、ニコラが現れる。 自分が所属するチームのエース(フィンランド人)のミッコが勝つより 敵チームであろうともフランス人のニコラが勝つ方がフランス国内に おいてのツールドフランスへの関心は高くなる。 チームが選択したのは敵であるニコラを勝たせること。 エースをアシストすることに誇りを持っているチカは悩む。 チカが選んだ選択は・・・ そしてそんな中またしても事件は起きる。 自転車レースの事もツール・ド・フランスの事も全く詳しくない けれど読んでいくうちに何となく理解できるようにうまくルールや レースの展開を盛り込んでくれています。 ミステリ的な要素は前作には及ばないけれどこれはこれで チーム間の確執やロードレースの闇の部分(ロードレースに限らず プロスポーツってこういうもん?) そしてそれぞれの選手の人間模様。 チカの成長。己を差し出すアシストとしてのプライド。 駆け引きや思惑が複雑にねじれて最後まで飽きることなく読めました。

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