くちびるに歌を

くちびるに歌を

中田永一

出版社:小学館 出版年月日:2011/11/24

小学館 | 2011/11/24

4.00
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感想

長崎県の五島列島にある中学校が舞台の物語。 合唱部の顧問、松山先生が産休に入るため代わりに 学校にやってきた松山先生の友人で美人音楽教師の柏木先生。 美貌の柏木先生が合唱部の顧問になったことから それまで女子しかいなかった合唱部に柏木先生目当ての 男子が入部することになり・・・ 女声合唱だけでやってきた合唱部の女子たち。 三年のナズナや部長のエリは女声合唱で今年もNコンに臨む つもりだったのだが急遽、混声合唱となる。 素人同然の男子部員たちと女子部員たちの葛藤や不協和音を ナズナ目線ともう一人、自閉症の兄を持つサトル目線で 書かれている。 友達がいないぼっちのサトルの抱える問題はまだまだ 生きている社会の狭い中学生ならではの苦しさが感じられるし、 男子と女子の諍いや部活としてのまとまりや秩序。 そうそう、中学生って本当にめんどくさい年頃なのよ。 そういうあたりの描写とか丁寧なだよなぁ。 ものすごくわかりやすいです、人物描写が。 読みやすいし、引き込まれていく。 悪い人も出てこないしパンチにはかけるかもしれないけれど 場面場面が情景として目の前に想像できるような丁寧な 描かれかたなので最後の場面ではすっかり感情移入。 安心して素直に読んでOK。 優しい文章だわ。 

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