神様のカルテ

神様のカルテ

夏川草介

出版社:小学館 出版年月日:2009/08/27

小学館 | 2009/08/27

4.00
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感想

信州の私立病院に勤務する栗原一止は5年目の内科医である。 地域の基幹病院として「365日24時間対応」のこの病院。 3日眠れない事も日常茶飯事だという。 地域医療の過酷さはよくテレビなどでも放映されていたり するからある程度は想像できるがそれにしてもハードな毎日だ。 奮闘する一止に母校の大学病院からの引き抜きの話が来た。 大学病院でなら最先端の医療を学ぶことができる。 自分のスキルを上げることで助けられる患者は増えるんじゃ ないか、でも大学病院から見放された患者は地域医療でしか 助けられない。悩む一止。 医師とは何か、医療とはなんなのか。 夏目漱石好きという一止の喋り方や文章は少々古めかしいが 周りの人たちとの会話はテンポが良くておもしろい。 病院長の大狸先生や部長の古狸先生、先輩の医師である砂山。 古びた木造家屋「御嶽荘」の住人である男爵や学士殿。 そして写真家である妻のハルさん。 末期を迎えた入院患者の安曇さんとの出会い それぞれの人たちとの交流が愉快であり優しくあり 強く温かい。 「御嶽荘」で男爵や学士殿と酒を飲む『別れの桜』は 名場面。 「門出には桜が似合うだろう?」 男爵、最高ですわ。

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