ホテルローヤル

ホテルローヤル

桜木紫乃

出版社:集英社 出版年月日:2013/01/01

集英社 | 2013/01/01

3.00
本棚登録:1人

みんなの感想

感想

恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性。 貧乏寺の住職の妻。引き継がれた檀家の仕事とは・・・ 夫と肌を合わせる時間も場所もない狭いマンション暮らしの主婦。 妻の浮気を知った高校教師と、親に捨てられた女子高生。 苦労人のホテル清掃係の年配の女性と年下の夫。 ホテル経営者の夫婦とその娘の複雑な事情。 釧路湿原を背に立つ北国のラブホテル。 そこを訪れる人々、そこに関わりのある人たちの日常の中の 非日常な出来事。 連作短編?っていうのかな。 一つ一つのお話の登場人物たちには繋がりがあったりなかったり なので少々、物足りないというかもうちょっと深く書いて欲しかったなぁ という思いを持ちつつ読んでいくのだけれど読み終わると結構 深みがあった?と思わせられたりしてちょっと不思議な感覚。 いやー、舞台がラブホテルですからね、登場人物たちも それなりにっていうかちょっと秘め事的な雰囲気は醸し出している わけですよ。 危うい空気が常につきまとっているというか、決してNHKの子供番組に 流れているような健全っていう空気は流れていない。 だいたい北国のラブホテルですもん。そんなウキウキな話なわけないし・・・ 廃墟となったラブホテルの時系列を遡りながら紡がれていくお話なので へぇー、こんな時代もあったのか、とか、この夫婦も最初は仲がよかったのか とか思うんだけれどその先の行きつく所がわかってるんで侘しかったり やるせなかったりするんですよね。  高校教師と女子校生の話なんてきっと、これがああなるのね・・・ と分かってしまってるので凹むしかない。 幸せな人がほぼ出てこない地味目な作品でしたが それほど生々しい性描写があるわけではなく文章も読みやすかった。 なんか、しみじみしたわ、読み終わったとき。 人生思うようにはいかないよなぁ・・・と。

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