一瞬の風になれ(3冊セット)

一瞬の風になれ(3冊セット)

佐藤多佳子

出版社:講談社 出版年月日:2007/04/01

講談社 | 2007/04/01

5.00
本棚登録:1人

みんなの感想

感想

将来を期待されているサッカー選手の兄をもち その兄に憧れて自分もサッカーをしていた新二 しかし自分は兄のようにはなれないとサッカーへの 目標を諦め高校へ入学してからは陸上を始める事になる。 そしてもう一人の天才スプリンター連。 連は新二の幼馴染で中学の頃には全国大会の決勝まで いったような才能あるスプリンター。 しかし彼は陸上を辞めていた。 そんな連も新二ととともにまた陸上を始める事になる。 さして強豪でもない春野台高校陸上部。 ここからの3年間が新二や連を成長させ部を変えていく。 兄と幼馴染という二人の天才に囲まれながら その才能に憧れつつ、同じようにはなれない自分に 劣等感も感じている新二。 それでも新二は兄の健ちゃんが好きだし 連の走りに憧れずにいられない。 新二が本当に素直で明るくて優しくて良い子です。 こんな良い子いてへんで!! っていうぐらい。 高校生の部活にかける思い。 先輩や後輩、顧問の先生との関係。 淡い恋。。。  青春素材詰め込まれてます。 これはもう、なんだか知らないけど胸が熱くなります。 走る事が好きで、ただ、走りたい。 勝負の世界であるから勝つ事は目標だけれど 彼らは走りたいのだ。 自分の前にまっすぐに伸びるレーンをただ、ただ 速く走りたい。ひたすらに走り続けたいのだ。 1巻から出てくる脇キャラがとても丁寧に描かれているためか 感情移入しまくりで、どのキャラにも好感を持ってしまった。 新二と連以外の春高陸上部のメンバー 守屋さん、根岸、溝井、桃内 鳥沢さん、谷口さん。。。 みんなそれぞれに一生懸命、自分を磨き仲間を思いやる。 また、強豪高のライバルたち、仙波や高梨・・・ みんな良い! 新二と連 どちらも本当に魅力的なのだけれど 私は天才スプリンターの連が好きだ。 まるで宇宙人のようにマイペースで好き嫌いは多いし 練習は嫌いだし。。。本当にいつ陸上を辞めたっておかしくない連。 自分の事しか考えてないような連が一番こだわるのがリレー 1本のバトンをつないで4人で走るリレー リレーのバトンは繋がっている春高陸上部員全ての思いを乗せて。 もう青春ベタストーリーです。 部活っていうあの頃だけの特別な場所で、仲間がいて、仲間を信じて、 夢があってその夢を実現させようとして、 挫折や苦しみを経験して、何かに夢中になって・・・ でもスポ根ものって感じじゃなくて本当に読みながら風を感じるような 清々しさの残る小説でした。 まっすぐなんだね。若さが弾けている。 素直でまっすぐで、こんなふうな青春って羨ましい。 彼らの行く手には光る道がみえるような 余韻を残したかのようなラストも良かった。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ