話題の直木賞受賞作ということで、映画化も決まってるし、ぜひ読んでおこうと思って手に取りました。 昭和初期の東京を舞台にした家政婦の目線で綴られる物語なんですが、正直なところ、期待していた感動や深い洞察が物足りなかったというのが正直な感想です。丁寧に描かれた当時の日常風景や人間関係は確かに興味深いのですが、ページをめくる手が止まらないほどの引き込まれ方はありませんでした。 ただし、結末に向かう過程での意外性はなかなか良かったですね。それまでの淡々とした日常描写が、後半になってスッと別の意味を帯びてくる感じは上手いなと思いました。 会社員生活で疲れた身には、もう少し心をときめかせてくれるような物語が欲しかったかな…。良い作品だとは思いますが、個人的には「読むべき本」というほどではない印象です。映画版の方が、映像美で補われて面白いかもしれませんね。