みいの本棚
語るに足る、ささやかな人生

語るに足る、ささやかな人生

駒沢敏器 風鯨社 2026年3月10日

長らく絶版だったこの本が復刊されたというニュースを見かけて、すぐに手に取りました。話題の本をついチェックしてしまう癖ですが、このケースは本当に正解でした。 駒沢敏器さんが全米のスモールタウンを巡って出会った人々のストーリーです。都会ではなく、小さな町に住む主人公たちの人生が、これ以上ないほど丁寧に描かれています。読んでいて思うのは、派手さはなくても、みんな本当に「語るに足る人生」を生きているんだということ。 今の時代、SNSで大声で発信することばかりが価値があるように見えてしまいます。でもこの本は違う。声は小さくても、信念を持って生きている人たちの確かさと温もりが伝わってきて、心がほぐれるような読み心地です。 42歳になると、派手な成功物語よりも、こうした「ささやかだけど確かな人生」の話に共感できるようになりました。同じ世代の主婦たちにも、ぜひ読んでほしい一冊です。