話題になっていたこの本、やっと読むことができました。美容クリニックの医師が主人公という設定が興味深く、手に取るきっかけになったんです。 「やせたい」という相談から始まる物語なのですが、そこから浮かび上がる人間関係の複雑さ、外見にまつわる世間の目の厳しさが本当に心に響きました。特に亡くなった少女の背景を巡るミステリー要素がじわじわと効いてきて、一気読みしてしまいました。 読んでいて思ったのは、私たち主婦世代も知らず知らずのうちに外見に関する固定観念に縛られているんだということです。娘たちの世代はさらに大変なんだろうなと考えさせられました。 湊かな特有の丁寧な心理描写で、登場人物たちの繊細な感情が丹念に描かれています。ミステリーとしても秀逸で、謎解きの過程も満足度が高かったです。ただ、後半は少し重くなるので、気分によっては読むタイミングを選ぶかもしれません。 話題になるだけの価値がある、良い作品だと思いました。