道路橋示方書の改訂版であり、実務に携わる技術者にとっては必須の資料だろう。令和8年4月からの適用開始ということで、タイムリーな改版とも言える。 ただ、個人的には若干物足りなさを感じた。技術基準書としての役割は十分に果たしているが、改訂のポイントや設計思想の変更背景についての解説がもう少し充実していれば、より理解が深まったように思う。旧版との相違点を明示するなどの親切さがあると、実務家にとってはより活用しやすい形式だったのではないだろうか。 もっとも、これは基準書の宿命かもしれない。必要な情報は網羅されており、標準的な技術書としての水準は保たれている。建設業界に携わる者であれば、参照する価値は十分にあるだろう。可もなく不可もない、といった印象が正直なところである。改訂が重ねられるたびに、さらに使い勝手の良い資料へ進化していくことを期待したい。