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モンスターハンター 暁の誓い3

モンスターハンター 暁の誓い3

柄本 和昭 KADOKAWA 2013年12月26日

ゲームの公式ノベライズということで、つい手に取ってしまった。自分の年代としてはやや異色の選択かもしれないが、たまには違うジャンルに目を向けるのも悪くない。 本作は『モンスターハンター』シリーズの第3巻ということだが、独立した作品として読むことは十分可能だ。キャラバンという舞台設定を活かした冒険譚として、確かに読みやすく、エンタメ性に富んでいる。ゲーム原作だけあって、モンスターとの戦闘シーンは迫力があり、臨場感は感じられる。 ただ、正直なところ物足りなさが残る。物語としての深み、キャラクターの内面描写の厚みが、人文・思想書に慣れた身としては物足りない。純粋なエンターテインメント作品として割り切れば悪くないが、創意工夫や洞察という点では期待以下だった。 ゲームファンであれば世界観の拡張として楽しめるだろうし、ライトノベルの読者層にはちょうど良い難易度だと思う。自分にとっては、気軽に時間を潰すには適当だが、積極的に他の誰かに勧めようとは思わない、そんな一冊である。