莉子の本棚
烈風が吹くとき

烈風が吹くとき

大西信之 大日本絵画 1989年12月1日

『烈風が吹くとき』を読み終わりました。 この本は、人生経験を重ねた私たちにこそ響く作品だと感じます。登場人物たちが時代の変化に翻弄されながらも、自分たちの信念を貫こうとする姿勢に、思わず頷いてしまいました。 何度か読み返してしまいましたが、その都度新しい発見があり、著者の細やかな描写力に感心させられます。特に心象風景の描き方が素晴らしく、まるで自分もその時代を生きているような臨場感がありました。 ただ、複雑に絡み合った人物相関図を完全に把握するまでに、少し時間がかかったことは正直に申し上げます。読み慣れた小説とは異なる構成かもしれません。 それでも全体的には、この年代だからこそ理解できる深い味わいがあり、人生の重みについて改めて考えさせてくれる良い作品です。読書会でもぜひ皆さんにお勧めしたいと思います。