五木寛之さんの『大河の一滴』を読み終わりました。72年生きてきた者として、この本の問いかけに深く心を揺さぶられました。 人生の後半戦にさしかかると、必ずしも明るいことばかりではありませんね。苦しみや絶望が訪れることもあります。この本はそうした現実から目を背けず、むしろ真っ直ぐに向き合うことの大切さを教えてくれます。親鸞やブッダの教えを通して、マイナスから始まる人生観が実は最も強いということが腑に落ちました。 何より印象的だったのは、著者の言葉が難しい理論ではなく、人間らしい素直さで綴られていることです。ボランティア活動で様々な人生に出会う中で、この本に書かれた考え方が本当に大事だと感じました。 最初は重い内容ではないかと躊躇していましたが、読んでよかった。人生経験がある程度ある方にこそ届く、味わい深い一冊だと思います。迷っておられる方には心からお勧めしたいです。