夜読み派の本棚
ラバー・ソウル

ラバー・ソウル

井上 夢人 講談社 2014年6月14日

本屋大賞の発掘本ってことで読んでみたんですけど、これ本当に面白い!ビートルズの曲が随所に出てくるんだけど、それがストーリーの核となってる設定がもう最高です。 主人公は音楽評論家として生きてきた男で、普通の人間関係とはほぼ無縁だったのに、ある女性との偶然の出会いから人生が大きく動いていく。その運命的な流れが緻密に計算されていて、読んでると「あ、ここでこの曲が効いてくるのか」って仕掛けに何度も驚かされました。 ミステリーとしてのサスペンス要素も秀逸で、後半に向けて物語の真実が少しずつ明かされていく過程がドキドキが止まりません。ラストの「言葉の旋律」ってほんとに身体が震えるほど。推薦者のコメント納得です。 話題作だけあってページをめくる手が止まりませんでした。前作『プラスティック』も読みたくなっちゃった。同じ作者だから世界観がつながるのかなって期待してます。こういう細かい仕掛けがある小説、今すごく好きです。