下巻を読み終わって、もう心がぐちゃぐちゃです。上巻から逢衣と彩夏の関係に引き込まれていたけど、ここまで深く揺さぶられるとは思いませんでした。 女性同士の恋をこんなに生々しく、かつ詩的に描いた作品、なかなかないと思う。綿矢りさの表現力ほんとすごい。「どんな場所も、あなたといれば日向だ」というキャッチコピーが胸に突き刺さります。二人が互いに求め合う様子が、世間の常識とか周囲の期待とか、そういう雑音をすべて超越していて。 でも恋って、そんなに純粋なだけじゃなくて。仕事が絡み、現実が容赦なく入り込んで、どんなに愛してても選ばなきゃいけない場面もある。その切なさがこの下巻では際立ってて、読んでて涙が止まりませんでした。 気軽に読める本ばかり読んでいた自分が、こんなに心を揺さぶられるなんて。本って本当に素敵。二人の選んだ道が正解なのか、考えさせられっぱなし。もう一度上巻から読み直したいくらいです。