感想
金沢の不思議な川、呪われた兄妹、そして時間をかけて明かされていく真実——この作品は僕が普段読むライトノベルとは一味違うダークな魅力に引き込まれました。 最初は「兄妹もの」という先入観で手に取ったんですけど、単なるそういった話じゃなくて、一族に代々かけられた呪いっていう重いテーマが中心なんですね。八千草忠生というヒロインがどう運命に抗っていくのか、その過程がめっちゃ面白い。ページをめくる手が止まりませんでした。 幕ごとに視点が変わったり、複数の物語が絡み合う構成も工夫されてて、読んでて「あ、ここつながってたのか」みたいな瞬間がいくつもありました。重い話題だけど、淡々とした文体だからこそ怖さや切実さが伝わってくる感じです。 ただ、終盤の展開については賛否分かれるかもな、と思いました。でも全体的には十分満足できる一冊。ダークで深いストーリーが好きな人にはホントおすすめです。