江戸時代の忍者たちの生活を描いた作品、ついに読みました。話題になっていたので気になっていたんです。 甲賀忍者の末裔である弥九郎たちが、平和な江戸でどうやって生きていくのか。忍術という秘められた力を持ちながらも、普段は番所に座ったり傘を張ったりという地味な生活。この対比がなんとも魅力的で、ぐいぐい引き込まれました。 それぞれのキャラクターが個性的で、打鉤、占術、火薬と得意分野が異なるところも面白い。親世代とは違う時代を生きる彼らが、どう葛藤し、どう前に進もうとするのか。その葛藤の描き方が丁寧で、57歳の私にも響きます。 実は時代小説はそこまで得意ではないのですが、この本は普遍的な人間ドラマがあるんですね。時代背景もわかりやすく書かれていて、するすると読み進められました。上巻ということなので、続きが気になって仕方ありません。早く下巻も手に取りたいです。