感想
「働かないふたり」シリーズは、もう十年以上連載されてるのに、相変わらずキャラクターの関係性が最高です。37巻に入っても、兄・守と妹・春子のやり取りは安定の面白さで、安心して読めるのが何よりも良い。 今回は夜型なおばあさんとの話や、守が昔のコートを手放すエピソードなど、一見するとちょっと切ないテーマもあるんですけど、この作品らしくユーモアと温かさで包み込まれてる感じ。特におばあさんとの夜明かしの話は、日常の小さな出来事なのに、なんか心がほっこりします。 描き下ろし4コマやおまけ漫画も16ページ分入ってるから、完全版としてのボリュームもちゃんと感じられます。長く続いてる作品だからこそ、新刊が出るたびにこのゆるい空間に戻ってくるのが気持ちいい。シリーズを追ってる人はもちろん、新規で読むなら過去巻から遡るのをおすすめします。変わらない日常こそが、実は最高の贅沢なんだってことを教えてくれる作品です。