感想
このシリーズ、もう10巻目なんですね。息の長い作品だなと感心しながら読みました。 相変わらず王女と暗殺者のコンビが素晴らしい。二人の関係性の深さが増していくのを感じるし、なんといってもキャラクターの掛け合いが楽しい。ちょっと腹黒い部分もありつつ、どこか温かみのある会話の端々に、創作者の愛情が感じられるんです。 長く続いているシリーズだからこそ、世界観もしっかり構築されていて、読みやすくもある。新しいキャラクターも違和感なく物語に溶け込んでいて、ストーリーの奥行きが出ている。ファンタジーなのに嘘っぽくない、そういう自然さがあるんですよ。 書き下ろし番外編も嬉しい工夫。本編では見られない違う角度からのエピソード、というのはシリーズ継続の楽しみになります。気軽に読める娯楽小説としての質を10巻も保ち続けるのは大変なはずなのに、相変わらずページをめくる手が止まりませんでした。疲れて帰宅した日のお供に最高ですね。