感想
クラシック音楽と言うと、何か敷居の高いものだと思ってましたが、この本を読んでイメージが変わりました。ベートーヴェンやモーツァルトといった巨匠たちの名曲に、こんなにも興味深いエピソードやウラ話があるとは。教科書的な説明ではなく、最新の音楽学の知見から通説を覆していく著者の筆運びが実に楽しい。 新書という手軽なサイズと分量も、毎晩ちょっと読む私たちシニア世代にはちょうどいい。難しい理論立てもなく、素朴な疑問から始まるから、音楽知識がなくても引き込まれます。名曲がどのように生まれたのか、作曲家たちはどんなことを考えていたのか、そうした人間的な側面が見えてくると、演奏会で聴く曲もまた違って聞こえるようになるんじゃないでしょうか。 定年を迎えてから、趣味として何か深掘りしたいと考えている方にはお勧めです。クラシックへの向き合い方が変わる一冊だと思います。