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時々ボソッとロシア語でデレる勇者のアーリャさん(1)

時々ボソッとロシア語でデレる勇者のアーリャさん(1)

燦々SUN / ももこ KADOKAWA 2026年5月1日

感想

娘が薦めてくれたので、なんとなく手に取ってみた異世界ファンタジーですが……正直なところ、ちょっと肌に合いませんでした。 ロシア語で魔法を詠唱するというユニークな設定は面白いと思うんです。そういう遊び心のある工夫は、ライトノベルらしくていい。ただ、全体的にノリが若い世代向けすぎて、読んでいて置いていかれる感覚があるんですよね。キャラクターの掛け合いが早すぎるというか、テンポが良すぎて落ち着いて読む余裕がない。 それに、この手の作品は設定の面白さで押し切るタイプが多いですが、人物描写の深さに欠ける印象を受けました。もう少し登場人物たちの背景や心情を丁寧に描いてくれれば、グッと引き込まれたのかもしれません。 確かにエンタメ性は高いんでしょう。ただ、気軽に楽しむつもりが、どうも落ち着かない読み心地で、最後まで「ああ、これ続編があるんだ」くらいの感覚で終わってしまいました。もっと静かに読める小説を探そうかな、と思います。