プラハという街への憧れと、その街で拾った小さな物語たちへの愛情が詰まった一冊。言語学者の著者がプラハの古本屋で出会った本たちを通じて、文化や言葉の奥深さを柔らかく語っていく。 技術に携わる身として、言語という人間にしかできない営みについて考える機会をくれる本です。ビールの話やプラハの街並みの描写も実に良くて、まるで自分も一緒に街を歩いているような感覚に。深い洞察なのに堅くなく、むしろ温かなユーモアに満ちているところが本当に素晴らしい。 通勤の電車で少しずつ読むのに最適な文庫判も嬉しい。仕事で頭を使った日の夜に、この本を開くと心がほぐれる感じがします。もう一度プラハに行きたくなった、そして著者が愛した古本屋で自分も何か手に取ってみたいという気にさせてくれた。そういう本こそ、本当に良い本なんだと改めて感じました。