そうたの本棚
クイック・ジャパン vol.183 甲斐田晴

クイック・ジャパン vol.183 甲斐田晴

太田出版 2026年4月14日

感想

クイック・ジャパンを久しぶりに手に取ってみた。エンジニアという職業柄、普段は技術書ばかり読んでいるから、こういうカルチャー誌は新鮮だ。今回は甲斐田晴の特集号ということで、音声配信やエンタメの世界に詳しくない自分でも興味を持って読んでみた。 "自分の居場所"というテーマで、創作活動を通じた自己との向き合い方を掘り下げているというコンセプトは悪くない。ソロインタビューや関係者インタビュー、対談など、複数の視点から人物像に迫ろうという構成は、読み応えがある。実際に読むと、音楽や配信を通じて自分のアイデンティティを模索し続ける姿勢が伝わってくる。 ただ、正直なところ、エンタメシーンにあまり詳しくない自分には、深い共感までは難しかった。もう少しコンテンツの背景が説明されていたら、より楽しめたかもしれない。とはいえ、創作と仲間関係という普遍的なテーマは、職種を問わず琴線に触れる部分がある。気軽に読むには悪くない一冊だが、特別に心を掴まれるほどではなかった。