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ももこの話

ももこの話

さくら ももこ 集英社 2006年3月1日

「ももこの話」完結編を読みました。さくらももこさんの自伝エッセイということで、期待を持って手に取ったんですが、正直なところ「まあこんなもんかな」という感じですね。 給食の思い出や父親とのお風呂での時間など、懐かしい昭和の日常風景が描かれていて、そこは良かった。子育て中の身としても、親子の何気ないやり取りには共感できるところがありました。爆笑というほどではありませんでしたが、クスッと笑える場面も随所にありますし。 ただ、シリーズの完結編ということもあってか、既読の前巻との内容の重複感があったり、新鮮さが少し薄れている印象は否めません。ファンの方にはしっかり刺さる内容なんだろうと思いますが、気軽に読む分には「悪くはないけど、特別に感動したわけでもない」というのが率直な感想です。 巻末のQ&Aコーナーも工夫がありますし、作品としてはちゃんと完結している。でも、もう一段階何か引き込む力があれば、より良かったかなと思います。気軽なエッセイを探している方なら、読んで損はない一冊ですよ。