感想
ゴーストハントの愛蔵版、ついに最終巻まで来ました。シリーズを追ってきた身としては、やはり決着が気になるところ。新しいマイホームを舞台にした怪現象、特に鏡や腐臭といった不気味な要素は、ホラー好きならドキドキさせられると思います。 ただ、正直なところ今巻は少し肩透かしを食らった感じです。これまで丁寧に積み重ねられてきた謎解きの手さばきが、最終巻でやや駆け足になってしまった印象。怪現象の数々が次々と出てくるわりに、その繋がりや解釈が曖昧に感じられるところがあって、腑に落ちない部分が残りました。 収録されている幻の続編「悪夢の棲む家」や小野不由美さんの書き下ろしあとがきも良い試みですが、本編の盛り上げを補うまでには至らなかったかな…。シリーズファンなら読まずにはいられないと思いますが、完成度という点では少し期待と異なる着地だったというのが正直な感想です。気軽に読書を楽しむ身としては、もう少しスッキリした終わり方を望んでいました。