最近、SNSで何度も目にしていた新訳版をついに手に取りました。子どもの頃に読んだ記憶がぼんやり残っていたのですが、大人になった今読み直すと、本当に違う世界が見えてくるんですね。 王子さまと語り手の会話を通じて描かれる人生の本質や愛することの意味。子どもには寓話として、大人には深い哲学として機能する構成の見事さに改めて驚きました。砂漠の中で繰り広げられるこの静かな対話が、こんなにも心に響くとは。 この新訳は評判通り、言葉選びが本当に柔らかく美しい。原文の優しさを損なわず、むしろ現代を生きる私たちにより一層届きやすくしているように感じます。家事の合間に少しずつ読んでいましたが、一ページ一ページが余韻を残してくれて、何度も読み返してしまいました。 人生に疲れたときや、大切なものを見失いかけたときに、きっと何度も手に取りたくなる一冊。装丁も素敵で、本棚に飾っておきたい気持ちもよく分かります。